大鐘座談会〜求人応募をお考えの方へ〜

どんな人に来てほしい?

▼司会

なるほど。
少し、現状の会社のことがわかってきました。
ここに、新卒にせよ中途にせよ新しく入社してくれる人も一緒になって、イノベーション!…というかまあ、色々なことを少しづつ良くしていったり新しい部分を開拓していかなければならないわけです。

イワクラさんが担当しているような新しい分野はもちろんなのですがそれだけではなくて「測量」「設計」を中心とした既存事業や、さらには労務や人事など社内の仕組みややり方も良くしていく必要があるのだと思います。
よく言われる「働き方改革」もその一部ですね。

そこで次は、新しく入社してくれる人はどんな人だったら良いのかなということを考えてみたいと思います。

実は司会として最低限の要素が一つあるかなと思っていまして、それが「仲良くなれる」ということかなと思っています。
今ここにいるスタッフの皆さんの関係を見ていると、業務上の接点が少ない場合でもコミュニケーションは確保されていて、少なくともお互いのことはある程度理解したり尊重されている部分があるのかなと思います。
新しい人たちにもその中に入ってもらう必要がある以上、「仲良くなれる」は必須かなと思うのですが、この点は良いでしょうか?

▼ホンマ

うーん…。
すみません。必ずしもそうでもないかも…と、思う部分もありますね。

▼司会

お!
いいですね!!

それは、どういう点ですか?

▼ホンマ

例えば私が担当している設計業務の場合は測量の担当者からデータをもらってそれを元に設計作業をするわけですよね。
その時に、相手によって技術的なやり方は違っていて、人それぞれうまくいく方法は違ったりします。その中では、普通の意味で「仲良くできる」というわけではないけど技術的にはすごく完成していてうまくいく相手というのもいるんです。

▼司会

なるほど。
技術的なことを扱う上では、例えば「愛想がいい」というような意味で仲良くなりやすい人が必ずしもやりやすい相手というわけではない場面があるわけですね。
「技術」を扱う会社であるわけなので、そういうことはあるでしょうね。

技術を扱う上では、「技術力の高い人に来てほしい」という思いはありますか?

▼ヤマサキ

それも、必ずしもそうでもないかもしれません。
同じ業界を経験した中途採用の人の場合はそうかもしれませんが、特に新卒の人や、測量設計の業界の外から転職してくる人についてはひとくちに「技術」と言ってもそれぞれもといた業界での技術だったり学校で教わった技術だったりすると思いますが、それが測量設計会社で必要とされる「技術」とは同じではないケースの方が多いです。

なので、元々の技術力が高いか低いかということよりも、測量設計で必要な技術をこちらが教えることにきちんと向き合ってくれる人に来てもらいたいですね。

▼ハラダ

私のいる総務営業部などで主に必要となる一般職と測量設計などの技術職で状況が違うところがあると思うのですが、私の目から見て感じていることの一つとして、技術職の新人の方達の教育プログラムのようなことが整備されるとやりやすくなる面があるのかなという気もするのですがどうなのでしょう?
研修とか、手順書やマニュアルなどかと思うのですが。

▼司会

「教育」は、新卒者や他業種からの転職者の人向けには特に重要な点ですね。

▼ホンマ

技術職の場合は、未経験から仕事を覚え始めて一通りのことができるようになるまで大体5〜6年はかかります。
仕事が多岐にわたるのでそれくらいの時間はかかってしまうので教育が重要なのはもちろんなのですが、具体的にどういうふうにするかは新人指導を任されるそれぞれの人間のやり方に任されているところがあって、私自身も悩みながらやっています。

例えば私の場合はどちらかというと新人にある程度任せてしまって、仕事をやりながら新人自身に自分でやり方を見つけてもらうような方法を取ることが多いです。放任主義というか。
ヤマサキなんかは、むしろ一つ一つのことを一緒にやりながら丁寧に教えていくようなやり方をしているんじゃないかと思っているんだけど、どうですか?

▼ヤマサキ

そうですね。

▼ホンマ

そうだよね。
ただそうとばかりも言っていられないので、技術部では業務の概要を掴むための手順書を作り始めました。
たださっきも言ったようにかなり多岐にわたる業務を整理するので、かなり大変なのですが。

私のように「放任」が良いのかヤマサキのように教えていくやり方がいいのかというのもスタッフごとに考えが違っているので、そこも、これから変わっていくところなのかなと思います。
ハラダの言うような教育プログラム的なものも、徐々に整備していくことになるのではないかなとも思います。

▼司会

先ほどのヤマサキさんのお話の中で、「必ずしも元々高い技術を持っていなくても、先輩の指導に向き合ってくれる人に来てほしい」というようなことがありました。
ここで言われている「技術」というのは、主に測量設計の技術のことかなと思います。
一方で、イワクラさんが担当されているような会社としては新しい分野の取り組みの中では、これまでと違う種類の技術を持った人を必要としている部分もあると思います。例えば、プログラミングとか3DCG、ゲームエンジン、UAV(ドローン)などでしょうか。
こういう技術を持った人は、一方では測量設計の技術についてはその業界経験がなければ特に知識を持っているわけではない場合もあると思います。
そういう人が新人で配属されてきた場合にはどのように教育指導すれば良いでしょうか?

▼イワクラ

私はどちらかというと測量設計や土木のことについてある程度の知識を持って大鐘に入社して今新たにゲームエンジンなどの勉強をしているわけですが、逆にそれら新しい技術だけを持って入社してくる人に対しては、いかにして測量設計の技術を身につけてもらうかが重要だと思います。

「測量設計技術」と「測量設計以外の技術」を両方扱える人間が育っていかないと、測量設計会社であるという前提を活かしながら新分野や新事業に取り組んでいくことは難しいです。
私自身がそういう人間になっていくべく勉強中なので、そこに一緒に取り組んでくれる人が来てくれたら嬉しいです。

▼司会

そうなると、そういう人に対しては測量設計の技術は新たにゼロから教えることになりますね。
それは、可能ですか?

▼カワイ

元々、新卒であれば測量設計技術など持っていない人にも教えてきたわけなので、それと同じなんじゃないでしょうか。
新しい分野の技術については新人よりもむしろ私たちが勉強しなければならない部分もあるわけではありますが。

▼司会

なるほど。
言われてみればそうですね。

そうなってくると、元々高い技術を持っていようがいまいが、プログラミングなどの測量設計以外の技術を持っていようがいまいが、まずはいまの大鐘測量設計が前提として持っている測量設計技術を身につけるべく努力してくれる人に来てほしいということになりますか?
将来的に既存の事業領域の仕事をするにせよ、新領域の仕事をするにせよ、まずはそこは共通していると考えて良いのでしょうか?

▼ホンマ

そういうことなのかもしれませんね。

今は高卒者に対しても求人をかけているのですが、大卒者については「理系学部出身が望ましい」というような空気が社内にもあるにはあります。
ですが、そこも一概には言えない状況になってきているように思います。今は文系学部であっても理数系の知識を学んでいるというケースも増えているみたいですし。
私個人的には、まずは「三角関数」がわかっている人であれば、そこを手がかりに技術的な業務についての指導をしていくことはできるなと感じています。(笑)

▼ハラダ

私は人事の仕事の中でその高卒者への求人活動を担当しているのですが、技術職の採用に関して技術の深いところまでは分からないなと感じていたのですが、そういうことならば、どういう人を探せば良いか少しイメージできてきた気がします。

▼司会

そうですね。

「地域に、測量設計でイノベーションを。」のスローガンは刺激的で大鐘測量設計の前向きさを表しているとは思いますが、実際にどうやって取り組めばいいのか戸惑ってしまうようなところを感じていたのですが、例えば人事については今のような考え方で良いのであれば、手の届く範囲から「イノベーション」を起こしていく可能性がすこし見えてきた気がしますね。(笑)

司会から一つ質問があるのですが、現在の求人〜採用〜配属のプロセスの中に、今日集まってくださったみなさんのような現場レベルの業務に日々取り組んでおられる方々はどのくらい関わっているんですか?
例えば、面接の段階の中に、みなさんが面接官を務める段階はありますか?

▼カワイ

少なくとも僕は、面接をすることは無いです。
求人受付の部分はハラダさんたち総務営業部がやってくれるのですが、採否や、配属先を決めるのは役員達がやっています。
面接に参加できるなら、確かに良いかもしれません。

▼ホンマ

それができたら、良いと思う。
当社だけじゃなくて他所でも聞くのですが、採用面接で役員に「やりたいこと」を聞かれてその時答えた配属先に配属されたのだけどいざ業務が始まってみるとどうも合わなかったということがたまに起こります。

僕たち現場の人間が採用面接か、あるいは配属先を決める前に面接できたら、そういうミスマッチを減らせる可能性はあるんじゃないかな。

▼司会

みなさん、ありがとうございます。

「地域に、測量設計でイノベーションを。」と謳っているわけですが、それを実現するためにはどうやら「最先端」の新領域や新技術に挑むことと併せて、これまで培ってきた技術やノウハウをさらに固めたり省みたりすることも重要そうですね。


そしてそれは必ずしも技術職だけのことではなくて、総務的なことや社内向けのことの中にもヒントがありそうですね。
今日出た中では人事のことなどがありそうです。
採用面接のことなどはもちろん社内の重要事項だと思うのでこの場でどうこうできることではないですが、ハラダさんが高卒者への求人活動に向かうヒントになったのであれば、まずは一歩進んだということは言えるかもしれません。

今日お話しいただいたことは大鐘測量設計株式会社のあくまでも一部だろうとは思いますが、求職者の方が求人に応募される際の手掛かりになればいいのかなとは思います。
これをお読みになってご応募をお考えの方や話を聞いてみたいという方は、ぜひ「募集要項/応募フォーム」ページからお気軽にご連絡いただければと思います。

それではみなさん、今日はありがとうございました。