設計

「設計」とは、土木設計技術者が道路、橋梁、トンネル、河川、公園などについて実際の施工に向けて図面や各種資料を作成、調整していくことです。

「改築(新設)」なのか、維持修繕なのかなど施工の性質によっても業務フローは様々ですが、現地確認に始まって既存資料の精査や関連機関の調整、地元の方々への説明なども含めて必要な要件を整えていきます。各種関連法規の順守や地域ごとのご事情や地理的要因をふまえ、複雑に関連しあう諸条件を満たす設計を様々な角度から検討していくことになります。

基本的な大きな流れとして、「概略設計」「予備設計」「詳細設計」という3段階のプロセスがあります。

「概略設計」とは?

設計する構造物等の比較を行い、自然・社会的条件や経済性などの観点から最適案を提案することを言います。

比較した内容を基に概略の図面や工事に必要な材料の数量・事業費を概算でまとめます。

「予備設計」とは?

予備設計とは、概略設計で決定された内容を基に「施工性・経済性・安全性・環境への影響」など加えて比較案を提示し、必要な図面を作成することです。

比較し最適となった種類の図面や数量計算書・概算工事費を「概略設計」時よりも詳細にまとめます。

「詳細設計」とは?

詳細設計とは、予備設計によって決められた大枠に従って構造計算等を行い、工事に必要となる詳細な図面や数量計算書などを作成する設計です。

また、この図面のほかにもどうやって施工するかをまとめた施工計画図なども作成します。

詳細設計は工事を行うための資料となるだけではなく、正確な工事費の計算を行う「積算」の資料にもなりますので、とても大切です。

当社の設計技術とノウハウ

ここに挙げた写真は、災害復旧のための設計を当社にて手がけた事例です。

近年の気候変動に伴い、土砂崩れや河川氾濫などによる災害が増えています。
災害による土地や構造物の損壊は周辺にお住まいの方々の生活に影響するため、修復のための設計にはスピードが求められます。

当社では災害発生時にドローンなどを用いて作成した図面を使い、自然環境や景観、現地ならではの利用状況などを考慮した「地域に密着しているからこそ出来る設計」を行い、設計作業をスピーディに完了するための技術とノウハウを有しています。

設計は非常に多くの工程があり、それぞれの工程が複雑に絡み合うためにスタッフ間のチームワークが重要になります。
当社では、社員一人一人の負担が大きくならないようにコミュニケーションを重視し、お互いをサポートできる環境を整えています。