アンコール・ワット遺跡 西参道修復工事に最新の測量技術を導入

2018年6月末、上智大学アンコール・ワット西参道修復技術交流研究委員会からの要請により、アンコール・ワット西参道修復工事に伴い、移動量モニタリング・修復施工計画立案のため、三次元計測を実施しました。

弊社が保有する測量技術を活かして、世界遺産であるアンコール・ワットの修復事業に関わることで国際的な貢献に繋がるものとして参加しました。

2018年8月6日の日本経済新聞に、記事が掲載されました。

実施内容:西参道修復工事における三次元計測及び技術指導

西参道は、ラテライト(砂岩)による石積み補強された参道であるが、長年の風化による損傷が激しく、現在修復工事を実施している。そこで、西参道修復工事後の維持、メンテナンスをカンボジア人専門家の手で実施できるよう、3Dレーザースキャナーによる三次元計測を行った。

まず、現地に基準点を設置するとともに、修復前の石積みの状態を三次元的に表現できるよう初期値の計測を行った。これにより修復後の継続的な経年変化測量(移動量モニタリング)をすることで、修復施工計画の立案、検討等、修復工事のプロセスを迅速かつ詳細にデータ化することが可能となった。また、今後の経年変化の測量はカンボジア人専門家自身が行うため、測量方法、データ解析などの技術研修に協力した。